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春は彩り、夏の音が聞こえて、秋の匂いが鼻を掠めて、そして冬に死ぬ。
そんな風にして世界は回っているし、私もその繰り返しの末、やがて死ぬ。
死ぬなら夏か冬がいい。
というポエムを思いついたので書き留めておく。
いつか何かに昇華する。
さて、脱いだ制服、その生についてより一部抜粋で、少しだけお届けします。
以下、本編より。
「大橋くん、逃げたっていいんだよ。巻き込んだのは私だけど、強制じゃないし」だから君は生きたらいいよ。彼女はそう言って立ち上がり、高速道路の下を潜り、海へと続く川を下っていく。僕はその背中を追いかけては振り向かせ、その首を掴んで地面に落とした。彼女は何も言わない。僕は彼女の頬にぼたぼた涙を溢しながら、ゆっくり三日月みたく微笑む彼女を見ていた。僕を憐れんでいた。いとおしんでいた。
「僕は、宮島さんが好きだよ」
「知ってる」
「だから死なないでほしい」
「知ってるよ」
「でも宮島さんは、生きてたって意味がないって言う」
「うん」
「だから僕は宮島さんを殺すし、僕も死ぬ」
「それでいいの?」
「分かんない、けど、そうします」
ぐっと親指に目一杯の力を籠める。彼女の眉間が歪む。酸素が肺から零れ出す。息が浅くなり始める。そうして彼女は、もう少しで死んでしまう。
ふと、彼女が何かを、声にならない声でつぶやく。
「きみのために、もうすこしいきても、よかったかもね」
言葉を理解すると、僕はもう耐えられなくなって、彼女を死に至らしめようとした手を緩めてしまう。ああ、そんなことを言われてしまったら、殺せなくなる。
起き上がり咳き込む彼女を後目に、僕はただ泣いた。
彼女は喉をひゅーひゅー言わせながら、泣きじゃくる僕をそっと抱きしめてくれた。
「私達、何してたんだろうね」
「分かんないよそんなこと」
「そうだね、ごめんね」
「謝らないでよ」
「次は大人になるまでに、死のうね」
夜中の三時、僕達はもう少し、生きていくことにした。
以上。そんな感じの話です。
私はあんまり言ってないけど(言ってるかも?)二人のことが大好きです。
モチベーションを上げるべく、こうして本編をチラ見せしてるんですけど、
肝心の本編発表はいつになるのかと言いますと、今月末になります。
超延びた。延期しまくり。てへぺろ(死語)
でも着実にどっぷり、世界観にハマってもらえるんじゃないかなあとは思ってます。
脱いだ制服を代表作にしようと思ってるわけじゃないけど、
当面は代表作に数えたいね。ってくらい。
ともあれお楽しみに。月末なんてすぐすぐ!
色々今書いていて、どれもこれもその内、
何らかの形で発表しまくるのですけど何せ最近忙しいったらない。
いいことなんだけど、ちょっとしんどいね。
今が頑張りどきっていうか?だから多少の無理は何ともないっていうか。
とにかく頑張ってます、もう少しお待ちください。
そろそろ寝ねば。おやすみなさい。