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あの子は海の匂いがする

黙ることを覚えます

1017

春は彩り、夏の音が聞こえて、秋の匂いが鼻を掠めて、そして冬に死ぬ。

そんな風にして世界は回っているし、私もその繰り返しの末、やがて死ぬ。

死ぬなら夏か冬がいい。

というポエムを思いついたので書き留めておく。

いつか何かに昇華する。

 

さて、脱いだ制服、その生についてより一部抜粋で、少しだけお届けします。

以下、本編より。

 

「大橋くん、逃げたっていいんだよ。巻き込んだのは私だけど、強制じゃないし」だから君は生きたらいいよ。彼女はそう言って立ち上がり、高速道路の下を潜り、海へと続く川を下っていく。僕はその背中を追いかけては振り向かせ、その首を掴んで地面に落とした。彼女は何も言わない。僕は彼女の頬にぼたぼた涙を溢しながら、ゆっくり三日月みたく微笑む彼女を見ていた。僕を憐れんでいた。いとおしんでいた。

「僕は、宮島さんが好きだよ」

「知ってる」

「だから死なないでほしい」

「知ってるよ」

「でも宮島さんは、生きてたって意味がないって言う」

「うん」

「だから僕は宮島さんを殺すし、僕も死ぬ」

「それでいいの?」

「分かんない、けど、そうします」

 ぐっと親指に目一杯の力を籠める。彼女の眉間が歪む。酸素が肺から零れ出す。息が浅くなり始める。そうして彼女は、もう少しで死んでしまう。

ふと、彼女が何かを、声にならない声でつぶやく。

「きみのために、もうすこしいきても、よかったかもね」

 言葉を理解すると、僕はもう耐えられなくなって、彼女を死に至らしめようとした手を緩めてしまう。ああ、そんなことを言われてしまったら、殺せなくなる。

 起き上がり咳き込む彼女を後目に、僕はただ泣いた。

 彼女は喉をひゅーひゅー言わせながら、泣きじゃくる僕をそっと抱きしめてくれた。

 

「私達、何してたんだろうね」

「分かんないよそんなこと」

「そうだね、ごめんね」

「謝らないでよ」

「次は大人になるまでに、死のうね」

 夜中の三時、僕達はもう少し、生きていくことにした。

 

以上。そんな感じの話です。

私はあんまり言ってないけど(言ってるかも?)二人のことが大好きです。

モチベーションを上げるべく、こうして本編をチラ見せしてるんですけど、

肝心の本編発表はいつになるのかと言いますと、今月末になります。

超延びた。延期しまくり。てへぺろ(死語)

でも着実にどっぷり、世界観にハマってもらえるんじゃないかなあとは思ってます。

脱いだ制服を代表作にしようと思ってるわけじゃないけど、

当面は代表作に数えたいね。ってくらい。

ともあれお楽しみに。月末なんてすぐすぐ!

 

 

色々今書いていて、どれもこれもその内、

何らかの形で発表しまくるのですけど何せ最近忙しいったらない。

いいことなんだけど、ちょっとしんどいね。

今が頑張りどきっていうか?だから多少の無理は何ともないっていうか。

とにかく頑張ってます、もう少しお待ちください。

 

そろそろ寝ねば。おやすみなさい。